■ 墓じまい、ちゃんと説明しても誤解される…
Twitter上で注目された、とあるお寺の住職さん(@giiiiiitu)の投稿が話題になっています。
「うちは墓じまいで離檀料は取っていません。
墓石の撤去費用は石材店に直接見積もりを取ってもらうよう案内してます。
…それでも“寺に払わされた”って言う人がいて、本当に困っています。」
こうした投稿に共感の声が多数寄せられ、「寺=儲けてる」「寺が中抜きしてる」といった根拠のない誤解の多さも浮き彫りになりました。
🗣️ 実際のやり取りから見える“ズレ”
● 寺:「撤去費用はご自身で石材店に」
→ ごく普通の案内
● 一部遺族:「お寺に請求された!」
→ 実際は石材店の見積もりだが、手続きを混同 or 感情的な反発
💬 現実さんの補足ツイート
「石材店からマージンなんて貰ってません!(むしろ欲しい)」
「墓地契約時に発行した『永代使用許可証』を返してもらうようお願いすると、
“そんな昔の書類なんて取ってない!”って怒られるんです…」
→ 正規の手続きすらトラブルの火種になることがある、というリアルな現場の声です。
📚【解説】墓じまいの費用は誰が払う?
| 費用項目 | 説明 | 支払先 |
|---|---|---|
| 離檀料(あれば) | 檀家をやめる際のお礼・お布施。ない寺も多い | お寺 |
| 墓石の撤去費 | 墓石を解体・撤去し、更地に戻す費用 | 石材店 |
| 改葬費用(移設先へ) | 別の霊園や納骨堂への改葬・納骨など | 改葬先、役所 |
✅ 多くの場合、お寺が請求するのは「離檀料」だけ。
墓石の撤去や移設は家族自身が石材店とやり取りするのが原則です。
💬 ユーザーの反応まとめ
● @terazawa_office(行政書士)
「“寺に払わされた”なんて思う人がいるのは残念。価値観の問題じゃない。」
● @yellowing_Perry
「墓石の所有者は遺族。という前置きが必要な時代になったのかも」
● @BuneiOtokawa
「“高すぎるから安くしてくれ”と頼まれて驚いたことがある。
比較対象が“テレビの情報”って、現場と乖離しすぎ!」
● @umasukitmoperao
「義実家のお墓を動かした時、手続きが分からなくて親族総出で墓の下を開けた(笑)
ちゃんと説明してくれるお寺さんのありがたさを実感した」
🤔 なぜこんな誤解が生まれるのか?
● 墓じまいが「初めての経験」だから
多くの人にとって、墓じまいは一生に一度あるかないかの大仕事。
そのため、費用の内訳や責任範囲が曖昧なまま、感情が先に立つケースも。
● 「お寺=請求される場所」というイメージ
・葬儀や法要でお布施を渡す
・管理費などでお金が絡む
…こうした印象から、「何かあれば寺が請求してくる」という誤解が根強い。
✅ 墓じまいでトラブルを防ぐためのポイント
| ポイント | 説明 |
|---|---|
| ✅ 最初に“手順と費用の流れ”を確認 | お寺と石材店、それぞれの役割を把握する |
| ✅ 書類や証書は事前に探しておく | 永代使用許可証など、墓じまい時に必要な書類がある |
| ✅ 石材店の見積もりは複数取る | 「高い!」と感じたら比較検討すれば納得感が得られやすい |
| ✅ SNSやネットの“噂”と距離を置く | 実際の契約書・説明をよく読む。寺や石材店を疑いすぎない |
✍️ まとめ
お寺側が丁寧に案内しても、「寺が金を取った」「マージンをもらってる」など、
本来と異なる誤解が広がることも少なくありません。
現場にいる住職さんの悲鳴ともいえる声からは、
「手続きの透明性」だけでなく、「お互いの立場への理解」の大切さが見えてきます。
📎 関連リンク
- 📄 [墓じまいの流れと必要書類一覧はこちら]
- 📄 [墓石撤去の相場と見積もりの取り方を解説した記事]
- 📄 [離檀料は本当に必要?トラブルにならない伝え方とは]
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